大学受験対策は1年生から始める
現役で合格するためには、高校に入学した時から受験を意識した勉強が必要になります。
最近は入試が多様化しているため、やることも多くなっています。3年生になってから受験対策をすればいいというのでは間に合わなくなって現役合格が難しくなります。
1年生の頃から大学受験を意識した勉強法を考えるようにしてください。
大学で学びたいことを考えてみる
1年生の段階では、大学というもののイメージがまだ漠然としているため、大学に入って実際に何をするか分からないということが多いでしょう。
しかし、1年生の後半になると文系と理系の選択をしなければならない学校が多く、そこでの選択で行ける学部、学科が限られてしまうことになります。
数学が苦手だから文系、英語や国語が苦手だから理系という選択はよくありません。勉強のやり方をしっかりして頑張れば苦手教科は克服可能です。
大学で何を学びたいかを1番に考えてみてください。
将来は医者になりたい、建築士になりたいなど、資格が必要な場合は、学部を決めるのは簡単です。
ただ、漠然と公務員になりたい、いい会社に入りたいとなると、何を学ぶかよりどこの大学に入ったら有利になるかという方に考えてしまいがちです。
しかし、大学に入っても単位を取れなければ卒業出来ません。やる気のない勉強をしていても、大学生活はつまらなくなるし、せっかく入った大学を辞めてしまうこともあります。
本をたくさん読まなければいけない、実験がたくさんある、レポートをたくさん書かなければならないなど、学部や学科によってやることは変わってきます。
大学生がどんな勉強をしているのかを、本やインターネットで調べて自分は大学で何を学ぶのが向いているのかを考えてみましょう。
学校以外で自分のレベルを知る機会を作る
高校は中学と違って、学校によって学習することのレベルが異なってきます。
中学との大きな学校で使う教科書のレベルが違っていることです。
偏差値の高い進学校に入学した場合は、学校の教科書レベルをしっかりやっていれば、大学受験に必要な学力レベルはカバー出来ます。このような学校は、大学入試を意識した、教材、問題集、参考書などを高1のときから揃えるケースが多いので、学校の教材だけで大学受験対策はほぼ出来るようになっています。
しかし、大学の進学率が低い高校の場合、教科書で学ぶ量が少なめになります。学校の成績が良くても、大学入試になると他に学習しなくては対応出来なくなることが多くなります。このような生徒さんが3年生になって慌てて塾に入ってきても、なかなか1年で学力は伸びません。
大学進学を意識しているのなら、1年生のうちから実力テスト、外部模試などを受けて自分のレベルを確認するよう意識してください。
年2回くら予備校の模擬試験を自分で受けてみることをおすすめします。
また、塾に行くのが大変な場合は、通信講座で大学受験向けのコースがたくさんあります。学校の勉強以外にどのくらい学習しなければならないかの目安になりますので、余裕があったら取り組んでみることをおすすめします。
1年生のうちは苦手教科を作らないようにする
国立、公立の大学を受けることを意識している場合は、主要5教科で手を抜いていいところはないと思って、苦手を作らないように勉強してください。
私立の文系に進む場合でも、数学1,Aは必要になってくることが多いですし、理科を選択しなければならないケースもあります。理系でも英語がない学校はほとんどありませんし、国語や社会を選択しなければならない学校もあります。
また、高1の学習はどの教科も次のステップに行く基本の学習です。例えば数1でつまづいてしまうと、数2の勉強はかなり厳しくなります。
英語も高1の段階の文法や単語が身についていないと、どんどん難しくなってやることが増えて余計に出来なくなるという悪循環につながります。
高校生になって、中学より勉強することが多くなって大変だと感じている人もいると思いますが、高1でやることは高校の中では比較的少ない方です。
自分の学習リズムを作って、苦手教科を作らないように頑張りましょう。